曙日記

日々生きている、私のはなし

大切なあなた

 

私の冷たい手を、次男の頬と額に当てて、じっと目を見ると、

次男は目を細めて力を抜いて、私を見返した。

 

ヒンヤリして気持ちいいのかな。

 

夕方熱が上がってきた。

 

午前中から熱があったら、病院に連れて行ったのに。

もう今更ね。

 

ちょっとした風邪なら、そのうち良くなるのかな。

 

かわいい。

かわいい次男。

 

小さな顔。

白い肌。

 

一生懸命話をする様子も、とても可愛い。

 

けど、

私ときたら、自分に余裕がない時は、すぐ怒る。

 

嫌な生きものね。

 

こんな野蛮な姿、他の人に見せられる?

 

外の人。

 

ねえ、

私と一緒に暮らしてくれる、あなたたちは、この世の誰よりも大切なのにね。

 

愚かな私。

幼い私。

 

弱い私。

 

ああ、

でも、許して。

 

いつもそう思う。

 

だって大好き。

ありがとう。

いつも一緒にいてくれて。

 

私は、私のような私だけど、

あなたたちに尽くしたいの。

 

この、一緒にいられる、素晴らしい時間に。

 

きっと、ずっと、一緒にいたかった。

 

今、かなってるんだね。

 

ありがとう。

 

今日も、朝日が昇り、

普通に朝が来て、

家族で朝ごはんを食べて、

 

早くしなさい!

って言って、

 

いつもが始まるんだね。

 

ああ、どんな浅はかな私でも、

 

気がついたら、今を抱きしめるんだ。