今週のお題「小さい春みつけた」
私にとっての春は、花粉症。
毎年バレンタインを過ぎたあたりから、マスクが手放せなくなってくる。
桜が咲く、花が咲く。
長男が生まれたのが春のど真ん中だった。
長男が生まれた病院から人生初、長男が車に乗った。
車で自宅に向かう。
これから新生活が始まる。
まるで新しい人生が始まる気分。
車の窓から見た景色がカラフルだった。
花が咲いている。
春なんだと実感して、これから長男と暮らしていく期待と喜びで胸が躍った。
始まりの春。
春の軽やかさと、晴れやかさと、ものごとが開けていく喜びが、同時に訪れた。
ベビーシートに座らせた長男の横に座り、歌を歌った。
童謡。
春の歌。
あの時が一番春を感じて、喜んでいたかもしれないなあ・・・。
私の人生で、春が最もシンクロし、春の喜びを最大限に感じた日。
なにしろ私の通常の春は、スギ花粉とともに訪れて、ヒノキ花粉と共に去っていく。
外で食べるお弁当も、この季節は車の中で食べるか、マスクをさっとずらして、パクっと食べる。
洗濯物も外に干せない。
布団も外に干せない。
窓を開けっぱなしにできない。
窓をおもいきり開けることができない。
花粉よ、早く終われ~っと、思いながら春を過ごす。
ゴールデンウィークが終わった頃、やっと楽になり始める。
スギ花粉とヒノキ花粉の訪れとともに私の春はあるなあ。
花粉症さえなければもっと春が楽しいに違いない。
小学校の低学年の頃には、私は花粉症だったと思う。
あの頃は花粉症って言葉がなかったような気がするけど、謎の鼻水に襲われて辛かった記憶がある。
花粉症がひどめの私でも、初めて長男と車に乗った日だけは、春の喜びを全身で感じた。
春の喜びを知れて良かったと思う。
幸せだったんだろうなあ。
春に生まれた長男、ありがとう。