すごくショックだった
ショックはじわじわと大きくなって
楽しいお出かけの帰りだったというのに
涙がじわっと目を潤した
流れはしなかった
堪えたから
電車の中だったしね
ああ
こういう気持ちだったのか
あなたもこういう気持ちだったのか
ヒトの気持ちというのは
やはりわからない
残念ながら
経験してみないと
本当の気持ちなんて わからない
私は
そう 私は
悲しい生きものだ
でも 悲しくて 愛おしい
そういうものでしょう
ああ
なぜだか後悔が押し寄せる
傷つけたかもしれない
心配をかけた
そういった一幕が
心の中を展開した
なんとなく 通り過ぎてきてしまったけど
ちゃんと終わりにしておかなくてはいけないのかもしれない
でも
なんと言って 言葉を紡いだら 今更感もなく 自己満足だけでなく
本当の意味で 相手に伝えられるのかがわからない
生きてる限り
心や関係を修復する機会は与えられるけど
死んでしまったら
もう終わりだからなあ
時間がない
時間がない
残された時間が
最後に会ったとき
やけに白くなったと思った
急におじいさんみたいになって
よぼよぼよたよたして
細くなって
か弱くなって
なんか小さいと
小さくなったと
それになんだか
ぼんやりとしている
私は 父が 弱くなったと感じた
前に会った 半年前と大違いだ
こんなに変わるものなんだね
いつまでも続かない
今日が
今日の平凡が
いつまでも続くわけではない
人間とは
後悔を積み重ねる生きものなのだろうか
相手を失っても
そのあとの生き方で
すこしずつ相手への負債を返済していくことができるのだろうか
生き方が
贖罪になるのだろうか
ほかのヒトに心を尽くすことで
あなたや 私の心は 浄化されるのだろうか
生きている間というのは
短いなあ
一緒にいる時間というのは
短いものだなあ
だからこそ 籠めなくてはならない
心を 籠めなくてはならない
私にできることは
今から 今日からを より大切に
心を籠めて
嬉しさも 厳しさも
心を籠めて 根っこは常に愛情で
紡いでいくだけだ
今日を
悲しい時も 苦しい時も うれしい時も 楽しい時も 後悔の少ない今日を繋いでいく
あと 残り少ない
あなたと私が共存する 今日という日々へ